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【MLB 2023年 レビュー】ミネソタ・ツインズ

今回は、ア・リーグ中地区優勝のミネソタ・ツインズです。

2023年順位表

今年は87勝75敗で、ア・リーグ中地区の首位となり、3年ぶりに地区優勝を達成し、ポストシーズンに進出しました。ワイルドカードゲームでは、TORブルージェイズに連勝し、2004年のヤンキースとのディヴィジョンシリーズから続いていたポストシーズン18連敗という不名誉な記録に終止符をうちました。しかしディヴィジョンシリーズでは、HOUアストロズに1勝3敗で敗退しました。

2023年 ア・リーグ順位表 (MLB公式サイトより)

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ア・リーグ15チーム中、打率は10位と下位の成績ながら、出塁率は5位、長打率とOPSは4位で、得点数は5位とリーグでも上位の成績でした。本塁打数が233本でリーグトップだったことが影響しています。

MINツインズ 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Christian Vázquez 32 102 327 34 73 6 32 1 .223 .280 .318 .598
1B Donovan Solano 35 134 394 43 111 5 38 0 .282 .369 .391 .760
2B Edouard Julien* 24 109 338 60 89 16 37 3 .263 .381 .459 .839
SS Carlos Correa 28 135 514 60 118 18 65 0 .230 .312 .399 .711
3B Royce Lewis 24 58 217 36 67 15 52 6 .309 .372 .548 .921
LF Joey Gallo* 29 111 282 39 50 21 40 1 .177 .301 .440 .741
CF Michael A. Taylor 32 129 355 48 78 21 51 13 .220 .278 .442 .720
RF Max Kepler* 30 130 438 72 114 24 66 1 .260 .332 .484 .816
DH Byron Buxton 29 85 304 49 63 17 42 9 .207 .294 .438 .731
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
UT Willi Castro# 26 124 358 60 92 9 34 33 .257 .339 .411 .750
IF Kyle Farmer 32 120 336 49 86 11 46 2 .256 .317 .408 .725
2B Jorge Polanco# 29 80 302 38 77 14 48 4 .255 .335 .454 .789
C Ryan Jeffers 26 96 286 46 79 14 43 3 .276 .369 .490 .858
1B Alex Kirilloff* 25 88 281 35 76 11 41 1 .270 .348 .445 .793
OF Matt Wallner* 25 76 213 42 53 14 41 2 .249 .370 .507 .877
LF Trevor Larnach* 26 58 183 26 39 8 40 1 .213 .311 .415 .727
3B Jose Miranda 25 40 142 12 30 3 13 0 .211 .263 .303 .566
  Team Totals 28.6 162 5489 778 1336 233 745 86 .243 .326 .428 .753
  Rank in 15 AL teams     10 5 9 1   11 10 5 4 4
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 12/12/2023.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

チーム総本塁打数がア・リーグトップですが、チームの最多本塁打は24本のマックス・ケプラーで、本塁打30本以上の選手はいませんでした。しかし控えの選手も含めて12人も二桁本塁打の選手がいるなど、打線のどこからでも本塁打が打てるチームでした。また、規定打席に到達したのは、ショートのカルロス・コレア1人と、レギュラー選手を固定できませんでしたが、ロッコ・バルデッリ監督の巧みな選手起用でチーム全体の得点力を向上させました。

ライトのマックス・ケプラーが、チームトップの24本塁打と66打点をあげました。

マックス・ケプラー↓↓↓

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センターのマイケル・テイラーが、今年は自己最多の21本塁打を打ちました。「打撃はイマイチだが、好守の外野手」というイメージでしたが、今年は長打力が向上しました。

マイケル・テイラー↓↓↓

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若手で活躍が目に留まったのは、MLB2年目のロイス・ルイスです。5月末にMLBに昇格した時は、1か月強で降格しました。しかし8月後半に再昇格すると11本塁打を打つなど、後半戦に才能を開花させました。ポストシーズンでも4本塁打を放つなど、大舞台にも強いところを見せました。

ロイス・ルイス↓↓↓

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活躍した選手を上に列記しましたが、本来チームを牽引する存在で合って欲しい、バイロン・バクストン、カルロス・コレア、ホルヘ・ポランコといった選手を挙げられないことに、もどかしさを感じます。

投手成績

投手成績は、防御率・自責点が、ア・リーグ15チーム中4位、与四球数はリーグ3位、奪三振数はリーグ1位、WHIPはリーグ3位と、多くの指標でリーグ上位の成績でした。

MINツインズ 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
SP Pablo López 27 11 8 3.66 32 32 0 194.0 176 79 48 234 117 3.33 1.155
SP Sonny Gray 33 8 8 2.79 32 32 0 184.0 156 57 55 183 154 2.83 1.147
SP Joe Ryan 27 11 10 4.51 29 29 0 161.2 155 81 34 197 95 4.13 1.169
SP Bailey Ober 27 8 6 3.43 26 26 0 144.1 125 55 29 146 125 3.96 1.067
SP Kenta Maeda 35 6 8 4.23 21 20 0 104.1 94 49 28 117 102 4.02 1.169
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
CL Jhoan Durán 25 3 6 2.45 59 0 27 62.1 46 17 25 84 175 3.21 1.139
RP Emilio Pagán 32 5 2 2.99 66 1 1 69.1 45 23 21 65 144 3.27 0.952
RP Griffin Jax 28 6 10 3.86 71 0 4 65.1 58 28 19 68 112 3.22 1.179
RP Jovani Moran* 26 2 2 5.31 43 0 0 42.1 35 25 27 48 81 3.82 1.465
RP Jorge López 30 4 2 5.09 37 0 3 35.1 34 20 11 27 85 5.92 1.274
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
  Louie Varland 25 4 3 4.63 17 10 0 68.0 66 35 17 71 93 5.02 1.221
  Dallas Keuchel* 35 2 1 5.97 10 6 0 37.2 45 25 18 25 72 4.56 1.673
  Josh Winder 26 2 1 4.15 19 0 1 34.2 35 16 14 28 104 3.98 1.413
  Caleb Thielbar* 36 3 1 3.23 36 0 0 30.2 23 11 6 36 134 4.46 0.946
  Brock Stewart 31 2 0 0.65 28 0 1 27.2 19 2 11 39 666 2.21 1.084
  Brent Headrick* 25 3 0 6.31 14 0 1 25.2 27 18 10 30 69 6.10 1.442
  Tyler Mahle 28 1 2 3.16 5 5 0 25.2 22 9 5 28 138 4.19 1.052
  Jordan Balazovic 24 1 0 4.44 18 0 0 24.1 26 12 12 17 98 6.01 1.562
  Cole Sands 25 0 0 3.74 15 0 0 21.2 20 9 13 21 116 5.52 1.523
  Team Totals 28.9 87 75 3.87 162 162 38 1451.1 1294 624 443 1560 111 3.89 1.197
  Rank in 15 AL teams   7 9 4     11 3 3 4 3 1      
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 12/23/2023.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

今年のMINツインズは先発投手が安定していました。パブロ・ロペス、ソニー・グレイ、ジョー・ライアン、ベイリー・オーバーの4人が、1年間ローテーションを守りました。5番手となる前田健太は、4月に不調で一度降格しますが、6月下旬にMLBに再昇格すると調子を取り戻し、6勝をあげました。

首位打者のルイス・アラエスとのトレードで、MIAマーリンズから獲得したパブロ・ロペスは、期待に応え、先発投手として11勝をあげました。

パブロ・ロペス↓↓↓

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今オフにFAとなったソニー・グレイは、レギュラーシーズンでは、勝ち星こそ8勝止まりでしたが、防御率2.79の成績を収めました。ポストシーズンでも、TORとのワイルドカードゲーム第2戦に先発し、5回を無失点に抑えて勝利をあげました。今年目立ったのは、被本塁打数がわずかに8本ということです。32試合に先発して、8本塁打しか打たれていないので、4登板に1本しか打たれなかったことになります。

ソニー・グレイ↓↓↓

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救援投手のヨアン・デュランは、MLB2年目の今季はクローザーに定着し、59試合、62イニングを投げ、27セーブを記録しました。

ヨアン・デュラン↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

上記のブログで予想した通り、投手は戦力補強によりリーグ上位の成績をあげ、野手は前年並みの成績でした。

下記のブログで順位予想を書いたときには、中地区は、CLEとMINの2強になると予想していましたが、CLEの予想が外れ、MIN1強となりました。

mlbfan.hatenablog.com

まとめ

先発ローテーションが安定していたMINツインズですが、ソニー・グレイと前田健太がFAになりますので、その補強が必要です。野手は、スタメンの選手を固定できませんでしたので、来季は、今季成長したロイス・ルイスやエドゥアルド・ジュリエンといった若手選手や、バイロン・バクストンやホルヘ・ポランコなどの主力選手が、フルシーズン活躍することが期待されます。

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