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【MLB 2023年 レビュー】ロサンゼルス・ドジャース

今回は、ナ・リーグ西地区優勝のロサンゼルス・ドジャースです。

2023年順位表

2023年は100勝62敗で、ナ・リーグ西地区の首位となり、2年連続地区優勝を達成し、ポストシーズン進出も11年連続です。ロバーツ監督が就任した2016年以降でレギュラーシーズン100勝以上だったシーズンが5回もあります。100勝以下だったのは、2016,18,20年の3回のみで、そのうち2020年は短縮シーズンでした。このように近年のLADはレギュラーシーズンでは圧倒的な強さです。ところがポストシーズンではなかなか勝てません。2023年のポストシーズンは、ディヴィジョンシリーズでAZに3連敗で敗退しました。2020年にワールドシリーズで優勝した後は、3年連続でディヴィジョンシリーズで敗退しています。

2023年 ナ・リーグ順位表(MLB公式サイトより)

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ナ・リーグ15チーム中、得点、出塁率、長打率、OPS、本塁打数が2位、打率は3位と、ATLブレーブスに次ぐリーグ上位の成績でした。

LAドジャース 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Will Smith 28 126 464 80 121 19 76 3 .261 .359 .438 .797
1B Freddie Freeman* 33 161 637 131 211 29 102 23 .331 .410 .567 .976
2B Miguel Vargas 23 81 256 36 50 7 32 3 .195 .305 .367 .672
SS Miguel Rojas 34 124 385 49 91 5 31 8 .236 .290 .322 .612
3B Max Muncy* 32 135 482 95 102 36 105 1 .212 .333 .475 .808
LF David Peralta* 35 133 394 47 102 7 55 4 .259 .294 .381 .675
CF James Outman* 26 151 483 86 120 23 70 16 .248 .353 .437 .790
RF Mookie Betts 30 152 584 126 179 39 107 14 .307 .408 .579 .987
DH J.D. Martinez 35 113 432 61 117 33 103 1 .271 .321 .572 .893
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
UT Chris Taylor 32 117 338 51 80 15 56 16 .237 .326 .420 .746
RF Jason Heyward* 33 124 334 56 90 15 40 2 .269 .340 .473 .813
C Austin Barnes 33 59 178 15 32 2 11 2 .180 .256 .242 .498
UT Enrique Hernández 31 54 168 19 44 5 30 1 .262 .308 .423 .731
2B Amed Rosario 27 48 125 19 32 3 18 6 .256 .301 .408 .709
  Team Totals 31.0 162 5524 906 1422 249 877 105 .257 .340 .455 .795
  Rank in 15 NL teams     3 2 3 2   11 3 2 2 2
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 12/12/2023.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

LAドジャースの打線の中心は、1番と2番を打ち、今季のMVP最終候補に残った、ムーキー・ベッツフレディ・フリーマンの2人です。その後を、強打の捕手ウィル・スミス、30本塁打・100打点超えのマックス・マンシーJD・マルティネスが並びます。さらにユーティリティプレーヤーのクリス・テイラー、新人のジェームズ・アウトマンもいるなど、非の打ちどころのない打線でした。

チームトップの本塁打・打点を記録したムーキー・ベッツは、シルバースラッガー賞を受賞し、MVP投票では2位になりました。

ムーキー・ベッツ↓↓↓

リーグ3位となる打率.331を記録したフレディ・フリーマンは、チームトップの出塁率.410を記録し、盗塁でも自己最多となる23盗塁をして、20本塁打20盗塁を達成しました。これだけの好記録ながら、シルバースラッガー賞はマット・オルソンが、MVPはロナルド・アクーニャJrが獲得したため、フリーマンはどちらの賞も逃す結果となりました。

フレディ・フリーマン↓↓↓

ルーキーのジェームズ・アウトマンは、開幕戦でセンターのスタメンで出場して、本塁打を打つ活躍をし、センターのレギュラーポジションを確保しました。新人王争いでは残念ながら3位に終わりましたが、打率.248、出塁率.353、長打率.437、OPS.790、23本塁打、70打点、16盗塁は、立派な成績です。    

ジェームズ・アウトマン

投手成績

投手成績は防御率はナ・リーグ15チーム中5位、WHIP、被打率、与四球数は2位と、リーグ上位の成績でした。

LAドジャース 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
SP Clayton Kershaw* 35 13 5 2.46 24 24 0 131.2 100 36 40 137 177 4.03 1.063
SP Bobby Miller 24 11 4 3.76 22 22 0 124.1 105 52 32 119 116 3.51 1.102
SP Julio Urías* 26 11 8 4.60 21 21 0 117.1 112 60 24 117 95 4.69 1.159
SP Tony Gonsolin 29 8 5 4.98 20 20 0 103.0 86 57 40 82 87 5.43 1.223
SP Michael Grove 26 2 3 6.13 18 12 0 69.0 83 47 19 73 71 4.36 1.478
SP Noah Syndergaard 30 1 4 7.16 12 12 0 55.1 71 44 9 38 61 5.51 1.446
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
CL Evan Phillips 28 2 4 2.05 62 0 24 61.1 38 14 13 66 212 3.16 0.832
RP Brusdar Graterol 24 4 2 1.20 68 1 7 67.1 53 9 12 48 363 3.03 0.965
RP Caleb Ferguson* 26 7 4 3.43 68 7 3 60.1 64 23 23 70 127 3.34 1.442
RP Alex Vesia* 27 2 5 4.35 56 1 1 49.2 52 24 17 64 100 3.66 1.389
RP Yency Almonte 29 3 2 5.06 49 0 0 48.0 43 27 24 49 86 4.59 1.396
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
  Lance Lynn 36 7 2 4.36 11 11 0 64.0 59 31 22 47 100 6.16 1.266
  Emmet Sheehan 23 4 1 4.92 13 11 1 60.1 46 33 26 64 89 4.85 1.193
  Dustin May 25 4 1 2.63 9 9 0 48.0 29 14 16 34 167 3.23 0.938
  Shelby Miller 32 3 0 1.71 36 1 1 42.0 19 8 19 42 255 3.68 0.905
  Phil Bickford 27 2 3 5.14 36 0 0 42.0 38 24 26 48 85 4.37 1.524
  Ryan Pepiot 25 2 1 2.14 8 3 0 42.0 27 10 5 38 204 4.18 0.762
  Ryan Brasier 35 2 0 0.70 39 0 1 38.2 18 3 10 38 627 2.48 0.724
  Ryan Yarbrough* 31 4 2 4.89 11 2 2 38.2 44 21 5 38 90 4.52 1.267
  Victor González* 27 3 3 4.01 34 1 0 33.2 27 15 10 30 109 3.40 1.099
  Gavin Stone 24 1 1 9.00 8 4 1 31.0 46 31 13 22 49 6.64 1.903
  Justin Bruihl* 26 1 0 4.07 20 0 0 24.1 24 11 8 19 108 3.99 1.315
  Team Totals 28.1 100 62 4.06 162 162 44 1446.1 1284 652 454 1388 108 4.23 1.202
  Rank in 15 NL teams   2 14 5     7 1 3 6 2 7      
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Generated 1/2/2024.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

リーグ上位の投手成績でしたが、先発投手で1年間ローテーションを守り、規定投球回数に達した選手はいませんでした。チームの勝ち頭で13勝をあげたクレイトン・カーショウも24先発にとどまりました。このように先発ローテーションは安定しなかったため、シーズン中にノア・シンダーガードを放出し、ランス・リンをCWSから、ライアン・ヤーブローをKCから獲得しました。

クレイトン・カーショウは、規定投球回数不足ながら、13勝、防御率2.46、WHIP1.063と立派な成績を残し、奪三振数も投球回数を上回る137個を数えるなど、年齢を感じさせない活躍をしました。

クレイトン・カーショウ↓↓↓

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8月にCWSから中継ぎのジョー・ケリーとともに移籍してきたランス・リンは、11試合に先発して7勝をあげました。移籍前のCWSでは21試合に先発して6勝でしたので、今季は13勝をあげる活躍でした。LADの強力打線の援護が大きかったと言えます。

ランス・リン & ジョー・ケリー↓↓↓

救援投手では、クローザーに定着したエバン・フィリップスは、62試合に登板し、24セーブ、防御率2点台、WHIPは1.00以下という見事な成績でした。

エバン・フィリップス↓↓↓

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前田健太とのトレードで、MINから移籍してきたブルスダー・グラテロルは、年々成績を向上させており、今季は68試合に登板し、7セーブ、防御率1点台、WHIPは1.00以下という成績でした。

ブルスダー・グラテロル↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

mlbfan.hatenablog.com

「前年より若干戦力ダウンはするものの95勝前後して、ポストシーズンに進出する」というのが、開幕前の予想でした。勝利数は2022年の111勝から100勝に減っているので、ほぼ予想通りでしたが、SDパドレスを優勝候補に挙げていましたので、順位予想は外してしまいました。

まとめ

2024年の打撃陣は、ベッツとフリーマンを中心に素晴らしい打線です。そこに大谷翔平が加わるため完璧な打線になります。

2023年の投手陣は、先発ローテーションが不安定でした。オフにカーショウがFAになったものの、来季はビューラーがTJ手術から復帰し、FAのグラスノーを獲得し、さらにオリックスのエース山本由伸が加わるため、先発陣は補強が進んでいます。救援投手は揃っていますので、2024年も相当強いチームであることは間違いありません。

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